2013年5月30日木曜日

【2013/5/27】Drip Drop

今日はウォーリーさんが欧州公演で不在のため、伊藤さんが稽古を取り仕切ります。

とりあえずドロップ読みの割り振りをまとめた書類を配布し、説明、確認。

本日のメニューはドロップ読みとバーレッスンと映画館〜屋上の場面とのこと。
どちらかといえばドロップ読みを重点的に進めるそうです。

まずは原作66PのDのくだりのドロップ読みの稽古から。
特に動きが決まっているわけでもないらしく、一からつくることになりそうです。
とりあえず横一列に並んで座り、ドロップ読みをしてみます。

ウォーリーさんからの指示を確認。
YAKO「後半を早く。前の人のセリフを食っていく」
岳良「きくちゃんの「せんすいかん」を韻を踏むように、リズミカルにいう」
などなど。
伊藤さんからの提案(指示?)は「まる(句点)を意識をすること」「ひとりでドロップをしないこと」「発する言葉のイメージを過剰に表現してみることで振れ幅を出すこと」「音程も工夫してみること」。
何度かやってみます。
YAKO「ウォーリーさんはドロップのイメージについて「最初はポツッ、ポツッと落ちてきていた水滴が最後のほうではザーッと降る雨になっている感じ」言っていたと思う」
伊藤「じゃあ、間の取り方を工夫することでその感じを出すようにしてみましょう」
言葉の合間を詰めて(言い終わりと言い始めを重ねて)言うようにする箇所を具体的に指定するなど、いろいろと試してみます。

次は135PのDのくだりへ。
とりあえず一度読んでみたのち、伊藤さんが「こっちはザーザー降りからポツポツの水滴になるように読んでみましょう」と提案。
極端に間を詰めてみたり、大きな声で読んでみたり、試行錯誤。
ひとまずの落としどころを見つけて切り上げます。

次は初めてドロップ読みをする69PのBのくだり。
この部分の割り振りは伊藤さん。かなり細かく言葉を区切っていますが「これでどうなるのか試したい」のことです。
みんながやってみたのを聞いた伊藤さんは「さすがにイライラしてくる」と感想(そんな!)。
がんばって何とか意味がわかるように読んでみます。
それから、跳ねさせずに相手に渡すように読むこと、全員で声を合わせるところは伸ばすようにすること等のルールを決めて読んでみます。

5分間の休憩ののち、バーレッスンの場面の練習へ。
ウォーリーさんの指示をブログの記事からおさらいし、「バーレッスンからバス停へ」という流れを確認。
と、どうやらこの練習は6月2日のリーディングのための練習のようです。
(このバーレッスンの場面、稽古を見に来た原作者・福永信さんが後日「面白かった」とおっしゃっていたそうです)
こんなバーレッスン、見たことない!
118P〜119PのAのくだりを軸に、バーレッスン、バス停、時計の3つのイメージが成立するように、伊藤さんの指示を聞きながら動きつつ、大まかな段取りを決めます。
結局細かいことは後日詰めることに(本番、今週末だけど)。

それから映画館から屋上へと空間のイメージが移行していく場面をつくっていきます。
岳良が考えた段取りをまずは説明してもらい、いつものように「とりあえずやってみる」ことに。
段取りは以下の通り。
映画館で父とふたり、映画を観ている岳良。
糸電話で話しかけるも父は聞いてくれない。モノを投げたりして気付かせようとします。
糸電話で何か話す父。たまらなくなって雑踏に飛び出す岳良。
岳良は行き交う人びとに揉まれながら、デパート?の屋上へ。
そこで双眼鏡で何かを見ている伝さんや、お父さんとはぐれたらしいさっちゃんに出会います。
岳良は影のようにさっちゃんの真似をしながら、彼女の後を追いかけていきます。
映画館での父と子
伊藤さん、雑踏から屋上への風景の変化を何パターンか試してもらいながら動線を探っていきます。

映画館から屋上への場面も次回へ持ち越し、最後にもう一度66P、135P、69Pのドロップ読みを練習。
69Pのドロップ読みですが、個人的な印象としては言葉が明滅している感じというか、木琴や鉄琴あるいは鍵盤の上を意味が跳ねていくという感じ。
上から下へと落ちて弾けるドロップ(水滴)というより、むしろ当たって跳ね回るピンボールのような。

ここで本日の稽古は終了。

公演が一ヶ月後に迫りつつありますが、まずは6月2日のリーディングを成功させなくてはならない呼吸ら。
次から次へとタスクが出てくる日々ですが、遊び心を大切にして乗り切っていきましょう!




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