2013年5月21日火曜日

【2013/5/20】ウォーリーさん欧州・東京ツアー前の最後の稽古


どうも森です。久しぶりにウォーリークラスに来ました。
ウォーリーさんがオリジナルテンポの欧州公演でしばらく抜けてしまうため、どんどん場面づくりが進められているようです。
すっかり謎の言葉が飛び交う現場に様変わりしていますが、僕もがんばってついていきたいと思います。

今日はかつてつくったパーツを確認するところからスタート。
確認されたパーツは以下の3つ。
伝さんが発表した「音の鳴る階段」
浦瀬さんたちが(ずいぶん前に)発表した「お経のように数字を読む」
さえさんが発表した「本に隠れるかくれんぼ」

ここでウォーリーさんが本日の時程を宣言。
20:00まで場面づくり、それから21:00までにオープニングづくりをするそうです。

まずは以前かなえさんが発表した図書館の場面をきくちゃん主人公でつくります。
ウォーリーさんの指示は「しいんとした静かな図書館をイメージしてゆっくり歩く」「足を上げず背伸びで本を取る」「本を読みながら歩く」「紐をくぐるときは四つん這いにかがむ」などなど。
ウォーリーさんの合図で次々にみんなの手から落とされていく本に素で困るきくちゃん。その様子にウォーリーさんが笑うと「笑い事……!?」。
ウォーリーさん、きくちゃんが背伸びをして本を取ろうとしたときに本を少し持ち上げてかわすようにYAKOさんに指示。きくちゃんの身体性が際立ちます。
やがて本棚だった人びとは椅子に座り、本を読む人びとへとメタモルフォーゼ。
特別派手なことはしていないにもかかわらず、ノスタルジックな味わいのある不思議な情景が浮かび上がります。
さらにきくちゃんには登場とともに本の開いた箇所を読むように、みんなには着席後にドロップ読みをするように指示。
それを本に隠れる「かくれんぼ」につなげていきます。
ドロップ読みをする声に翻弄されるきくちゃん。
ウォーリーさんからみんなへの指示
「読み方を工夫することできくちゃんをもっと翻弄するように」「もっと身体をつかうように」
それからドロップ読みは「だ」「る」「ま」「さ」「ん」「が」「こ」「ろ」「ん」「だ」へと変化。
その「だるまさんがころんだ」をきくちゃんが引き継ぎ、みんなが服を脱ぎながらきくちゃんへと集まっていく動きへ。
BGMも重なって妙に迫力のある場面が出来上がりました。
場面名は『図書館からのだるまさんがころんだ』に決定(なんだそりゃ)。

今度は『バーレッスンから時計のつぶやき』の場面。
さえさんリードによる全員でのバーレッスンの光景から原作119ページの朗読へ、そこからていさんの時計の動き&つぶやきにゆるやかに移行していきます。
バーレッスンの様子。ここから一度みんな退場し、ていさんの時計に移行していきます。
他のみなさんはバス停(というより街路の雑踏?)の情景をスローモーションで重ねていきます。
ウォーリーさんが「ていさんの語ることばを増やせないかな」と提案したところで時間は20:00。
この場面はここまでで切り上げることに。

ちょっと休憩ををはさんで、みんなが提出した宿題をまとめた書類を配布。

次は潜水艦の場面。これも僕は未見の場面です。
ウォーリーさんの指示で何やら紙コップを口に当てる人びと。
どうやらみんなで潜水艦内での通信音声を再現するようです。
YAKOさんのアイディアを元手に、みんなで操舵席と潜望鏡をやります。
手前が潜望鏡チーム、奥が操舵席チームだそうです。
なんかもう……舞台って自由!!
ウォーリーさん「ためしに少し離れて紙コップを口に当てて、潜水艦のなかにいるつもりで会話してみて」
もともと声が低いせいか、何を言っているか分からない今木くん。
「それはそれでありだな」と伊藤さん。自由!!
今度は紙コップを口に当ててソナー音を声でやってみます。
写真だとさっきの写真と同じに見えますが、4人はソナー音をやっています。
会話とソナー音を重ねてみます。
もはや写真では伝わるものも伝わらず
「じゃあ今の潜水艦とバスをつなげましょう」とウォーリーさん。
なんか初めて聞くと秘密兵器でもつくるみたいです。

みんなロープの上にミニカーを走らせるかのようにミニカーを持って舞台に立ちます。
「トンネルに入りました」という言葉をきっかけに照明が暗転、場面はトンネルからサプライズ誕生会の誕生日ケーキ登場の光景へ。
みんなで歌うハッピーバースデー、ケーキを運んでくるきくちゃん。
主役がろうそくを吹き消そうとすると「ダメだよ」と止めるきくちゃん。
どうやらパーティーに1人遅れているらしく、その遅れているもう1人としてYAKOさんが舞台奥を走って横切ります。
とりあえず乾杯だけしようということになり、みんなで乾杯。
そしてコップを口につけたところから場面は潜水艦のなかへ。
さらに潜水艦から、ゆったりとしたひとかたまりの動きへ。
「○○が見たい」という言葉を順番につぶやきながら舞台上をさまよいます。
(って、読み返しても本当に意味不明……。稽古場の想像力に言葉が追いついてなくてすいません)
このときに語られる「潜水艦の外を見たい」という欲求が「生まれようとする胎児」のイメージへとつながるらしいのですが……ま、それはまた別の機会に

また少し休憩をはさんで、今度はブリッジ(場面のつなぎというか、つなぎの場面というか)をつくっていきます。
潜水艦のあとのひとかたまりの動きから、さえこさんをきっかけに場面は雑踏の情景へ。
この雑踏の歩き方を「いろいろ実験していい?」と言いながら何パターンも試すウォーリーさん。
動きが一様になってしまったり、衝突してしまったり、なかなか決まらず出演者も演出家も大変そうです。
と思いきや、突然決定。(油断してて記録とれなかった……)
しかもここにきて、この「ブリッジ」が全体の構成のなかで多用されるものであることが判明。
さらにブリッジにハーモニーを乗せてみますが、これについては「イマイチだね」とウォーリーさん。

時間は21:30になりましたが、粘ってもうひとつブリッジをつくっておくことに。
どうやら「風ブリッジ」という名前がついているようですが……。
それぞれロープにかけた服や布を「シューッ」という風の擬音に合わせて手でなびかせます。
何度か練習して形を決めて完成!
なんかシュールなアイキャッチみたいになっていますが、これも多用されるそうです。

ここで本日の稽古は終了。
お疲れさまでしたー。

おまけの稽古後のミーティング動画です。






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