2013年5月30日木曜日

【2013/5/27】Drip Drop

今日はウォーリーさんが欧州公演で不在のため、伊藤さんが稽古を取り仕切ります。

とりあえずドロップ読みの割り振りをまとめた書類を配布し、説明、確認。

本日のメニューはドロップ読みとバーレッスンと映画館〜屋上の場面とのこと。
どちらかといえばドロップ読みを重点的に進めるそうです。

まずは原作66PのDのくだりのドロップ読みの稽古から。
特に動きが決まっているわけでもないらしく、一からつくることになりそうです。
とりあえず横一列に並んで座り、ドロップ読みをしてみます。

ウォーリーさんからの指示を確認。
YAKO「後半を早く。前の人のセリフを食っていく」
岳良「きくちゃんの「せんすいかん」を韻を踏むように、リズミカルにいう」
などなど。
伊藤さんからの提案(指示?)は「まる(句点)を意識をすること」「ひとりでドロップをしないこと」「発する言葉のイメージを過剰に表現してみることで振れ幅を出すこと」「音程も工夫してみること」。
何度かやってみます。
YAKO「ウォーリーさんはドロップのイメージについて「最初はポツッ、ポツッと落ちてきていた水滴が最後のほうではザーッと降る雨になっている感じ」言っていたと思う」
伊藤「じゃあ、間の取り方を工夫することでその感じを出すようにしてみましょう」
言葉の合間を詰めて(言い終わりと言い始めを重ねて)言うようにする箇所を具体的に指定するなど、いろいろと試してみます。

次は135PのDのくだりへ。
とりあえず一度読んでみたのち、伊藤さんが「こっちはザーザー降りからポツポツの水滴になるように読んでみましょう」と提案。
極端に間を詰めてみたり、大きな声で読んでみたり、試行錯誤。
ひとまずの落としどころを見つけて切り上げます。

次は初めてドロップ読みをする69PのBのくだり。
この部分の割り振りは伊藤さん。かなり細かく言葉を区切っていますが「これでどうなるのか試したい」のことです。
みんながやってみたのを聞いた伊藤さんは「さすがにイライラしてくる」と感想(そんな!)。
がんばって何とか意味がわかるように読んでみます。
それから、跳ねさせずに相手に渡すように読むこと、全員で声を合わせるところは伸ばすようにすること等のルールを決めて読んでみます。

5分間の休憩ののち、バーレッスンの場面の練習へ。
ウォーリーさんの指示をブログの記事からおさらいし、「バーレッスンからバス停へ」という流れを確認。
と、どうやらこの練習は6月2日のリーディングのための練習のようです。
(このバーレッスンの場面、稽古を見に来た原作者・福永信さんが後日「面白かった」とおっしゃっていたそうです)
こんなバーレッスン、見たことない!
118P〜119PのAのくだりを軸に、バーレッスン、バス停、時計の3つのイメージが成立するように、伊藤さんの指示を聞きながら動きつつ、大まかな段取りを決めます。
結局細かいことは後日詰めることに(本番、今週末だけど)。

それから映画館から屋上へと空間のイメージが移行していく場面をつくっていきます。
岳良が考えた段取りをまずは説明してもらい、いつものように「とりあえずやってみる」ことに。
段取りは以下の通り。
映画館で父とふたり、映画を観ている岳良。
糸電話で話しかけるも父は聞いてくれない。モノを投げたりして気付かせようとします。
糸電話で何か話す父。たまらなくなって雑踏に飛び出す岳良。
岳良は行き交う人びとに揉まれながら、デパート?の屋上へ。
そこで双眼鏡で何かを見ている伝さんや、お父さんとはぐれたらしいさっちゃんに出会います。
岳良は影のようにさっちゃんの真似をしながら、彼女の後を追いかけていきます。
映画館での父と子
伊藤さん、雑踏から屋上への風景の変化を何パターンか試してもらいながら動線を探っていきます。

映画館から屋上への場面も次回へ持ち越し、最後にもう一度66P、135P、69Pのドロップ読みを練習。
69Pのドロップ読みですが、個人的な印象としては言葉が明滅している感じというか、木琴や鉄琴あるいは鍵盤の上を意味が跳ねていくという感じ。
上から下へと落ちて弾けるドロップ(水滴)というより、むしろ当たって跳ね回るピンボールのような。

ここで本日の稽古は終了。

公演が一ヶ月後に迫りつつありますが、まずは6月2日のリーディングを成功させなくてはならない呼吸ら。
次から次へとタスクが出てくる日々ですが、遊び心を大切にして乗り切っていきましょう!




2013年5月21日火曜日

【2013/5/20】ウォーリーさん欧州・東京ツアー前の最後の稽古


どうも森です。久しぶりにウォーリークラスに来ました。
ウォーリーさんがオリジナルテンポの欧州公演でしばらく抜けてしまうため、どんどん場面づくりが進められているようです。
すっかり謎の言葉が飛び交う現場に様変わりしていますが、僕もがんばってついていきたいと思います。

今日はかつてつくったパーツを確認するところからスタート。
確認されたパーツは以下の3つ。
伝さんが発表した「音の鳴る階段」
浦瀬さんたちが(ずいぶん前に)発表した「お経のように数字を読む」
さえさんが発表した「本に隠れるかくれんぼ」

ここでウォーリーさんが本日の時程を宣言。
20:00まで場面づくり、それから21:00までにオープニングづくりをするそうです。

まずは以前かなえさんが発表した図書館の場面をきくちゃん主人公でつくります。
ウォーリーさんの指示は「しいんとした静かな図書館をイメージしてゆっくり歩く」「足を上げず背伸びで本を取る」「本を読みながら歩く」「紐をくぐるときは四つん這いにかがむ」などなど。
ウォーリーさんの合図で次々にみんなの手から落とされていく本に素で困るきくちゃん。その様子にウォーリーさんが笑うと「笑い事……!?」。
ウォーリーさん、きくちゃんが背伸びをして本を取ろうとしたときに本を少し持ち上げてかわすようにYAKOさんに指示。きくちゃんの身体性が際立ちます。
やがて本棚だった人びとは椅子に座り、本を読む人びとへとメタモルフォーゼ。
特別派手なことはしていないにもかかわらず、ノスタルジックな味わいのある不思議な情景が浮かび上がります。
さらにきくちゃんには登場とともに本の開いた箇所を読むように、みんなには着席後にドロップ読みをするように指示。
それを本に隠れる「かくれんぼ」につなげていきます。
ドロップ読みをする声に翻弄されるきくちゃん。
ウォーリーさんからみんなへの指示
「読み方を工夫することできくちゃんをもっと翻弄するように」「もっと身体をつかうように」
それからドロップ読みは「だ」「る」「ま」「さ」「ん」「が」「こ」「ろ」「ん」「だ」へと変化。
その「だるまさんがころんだ」をきくちゃんが引き継ぎ、みんなが服を脱ぎながらきくちゃんへと集まっていく動きへ。
BGMも重なって妙に迫力のある場面が出来上がりました。
場面名は『図書館からのだるまさんがころんだ』に決定(なんだそりゃ)。

今度は『バーレッスンから時計のつぶやき』の場面。
さえさんリードによる全員でのバーレッスンの光景から原作119ページの朗読へ、そこからていさんの時計の動き&つぶやきにゆるやかに移行していきます。
バーレッスンの様子。ここから一度みんな退場し、ていさんの時計に移行していきます。
他のみなさんはバス停(というより街路の雑踏?)の情景をスローモーションで重ねていきます。
ウォーリーさんが「ていさんの語ることばを増やせないかな」と提案したところで時間は20:00。
この場面はここまでで切り上げることに。

ちょっと休憩ををはさんで、みんなが提出した宿題をまとめた書類を配布。

次は潜水艦の場面。これも僕は未見の場面です。
ウォーリーさんの指示で何やら紙コップを口に当てる人びと。
どうやらみんなで潜水艦内での通信音声を再現するようです。
YAKOさんのアイディアを元手に、みんなで操舵席と潜望鏡をやります。
手前が潜望鏡チーム、奥が操舵席チームだそうです。
なんかもう……舞台って自由!!
ウォーリーさん「ためしに少し離れて紙コップを口に当てて、潜水艦のなかにいるつもりで会話してみて」
もともと声が低いせいか、何を言っているか分からない今木くん。
「それはそれでありだな」と伊藤さん。自由!!
今度は紙コップを口に当ててソナー音を声でやってみます。
写真だとさっきの写真と同じに見えますが、4人はソナー音をやっています。
会話とソナー音を重ねてみます。
もはや写真では伝わるものも伝わらず
「じゃあ今の潜水艦とバスをつなげましょう」とウォーリーさん。
なんか初めて聞くと秘密兵器でもつくるみたいです。

みんなロープの上にミニカーを走らせるかのようにミニカーを持って舞台に立ちます。
「トンネルに入りました」という言葉をきっかけに照明が暗転、場面はトンネルからサプライズ誕生会の誕生日ケーキ登場の光景へ。
みんなで歌うハッピーバースデー、ケーキを運んでくるきくちゃん。
主役がろうそくを吹き消そうとすると「ダメだよ」と止めるきくちゃん。
どうやらパーティーに1人遅れているらしく、その遅れているもう1人としてYAKOさんが舞台奥を走って横切ります。
とりあえず乾杯だけしようということになり、みんなで乾杯。
そしてコップを口につけたところから場面は潜水艦のなかへ。
さらに潜水艦から、ゆったりとしたひとかたまりの動きへ。
「○○が見たい」という言葉を順番につぶやきながら舞台上をさまよいます。
(って、読み返しても本当に意味不明……。稽古場の想像力に言葉が追いついてなくてすいません)
このときに語られる「潜水艦の外を見たい」という欲求が「生まれようとする胎児」のイメージへとつながるらしいのですが……ま、それはまた別の機会に

また少し休憩をはさんで、今度はブリッジ(場面のつなぎというか、つなぎの場面というか)をつくっていきます。
潜水艦のあとのひとかたまりの動きから、さえこさんをきっかけに場面は雑踏の情景へ。
この雑踏の歩き方を「いろいろ実験していい?」と言いながら何パターンも試すウォーリーさん。
動きが一様になってしまったり、衝突してしまったり、なかなか決まらず出演者も演出家も大変そうです。
と思いきや、突然決定。(油断してて記録とれなかった……)
しかもここにきて、この「ブリッジ」が全体の構成のなかで多用されるものであることが判明。
さらにブリッジにハーモニーを乗せてみますが、これについては「イマイチだね」とウォーリーさん。

時間は21:30になりましたが、粘ってもうひとつブリッジをつくっておくことに。
どうやら「風ブリッジ」という名前がついているようですが……。
それぞれロープにかけた服や布を「シューッ」という風の擬音に合わせて手でなびかせます。
何度か練習して形を決めて完成!
なんかシュールなアイキャッチみたいになっていますが、これも多用されるそうです。

ここで本日の稽古は終了。
お疲れさまでしたー。

おまけの稽古後のミーティング動画です。






2013年5月15日水曜日

[2013/05/15]台風、椅子、稽古場見学やってます。


ワーク報告です。今日、稽古場見学の方が来られました! 稽古場見学に関しては、お気楽にお問い合わせください。詳細は、 http://www.gekken.net/actorslabo/takatsuki/offer.html
以下、本日のワーク詳細。

冒頭は、CTT(演出:伊藤代行の日に諸々やります)
CTT追加ルール:今までのセリフを散りばめる。

元ルール:前のインスピレーションで動く。盛り上げてきたら、のっかる。静止したりする。飽きたらやめる。1個のことに集中し過ぎない。段々と増幅させる。ブームをつくる。意味が絞られないように。0で歩かない。ノイズを出す。考えない。見る感じる動く。考えをいれない。

実際に一回やりました。CTT。久しぶり。

ウォーリー:リーダーをはっきりさせる。たまにノイズが入るぐらいで良い。舞台は広い。

印象に残って行為
がく、上を見ている。てい、回している、遠隔回し
「〜が見えた」の連鎖伝聞。色鬼。糸電話。YAKOさんの話している方向。みんなが、次第にマイクの人が話をきく。

★紙コップでのトーク→潜水艦に繋がる!

★糸を徐々に貼るのはどうか?
★ノイズから冒頭のセリフ「ダンスの話」にいけるのか?
→開演前と後のつなぎ。自然にフライトしていく。

★Aです、Bです、Cです。のくだりの台本としてテキスト化する。

ABCDのくだりの手書きメモ
ダンスが1分までできた。その後をつくります。
その後は、3人1組グループ。
A        さっちゃん、堀川、今木
B        岩崎、ようこ、でん
C        きく、うらせ、てい

最初、YAKO、がくりょうが後ろ歩き
最後の歌では、ABCグループはくっついて全員になる。目安は、6連目あたりから

みんなで斜めから走ってみる。
今木、きくちほりかわ、がくりょううらせいわさき、ようこていYAKO、でん岡田
*サポーターがあると良いと思います!

いろいろと走って、その後最後のシーンをつくる。
とぼとぼ5歩歩く、スローモーションで。呼吸音もいれて。
呼吸音ではなく、風の音に。椅子に座ったら、すごい台風がくる。台風をあげていく。
鈴の音。YOUTUBE有。各自確認すること。

椅子のしたで、胎児になっていく。
生まれている子どもの噂話。本では108p、130p、58p、125p

印象的だった、「蹴ってる。」という言葉。

58p、125p 子どもの名前を考える人々        がくりょう、うらせ、きくちゃん、かなえ
130p 妊娠検査薬        いまぎ、ようこ        
108p        いわさき、てい、YAKO、でん、さっちゃん

★宿題 上記のグループ間で話をする。会話を作成してください。★

椅子のしたで胎児のポーズ。これを発展させる。
椅子はマンホールの蓋。マンホールが空いたら、地上に出てくる。
★一度、地上から椅子が浮くこと。
★椅子は静かに倒す。と同時に起き上がってくる。
★宿題 家で椅子を使って練習を★

次はドロップ読みをしました。
135pのドロップ読み。気持ち良いのを探す。
★セリフは覚えてくるように。最後の方がザーッと降ってきてくると望ましい。

★映像をみておいてください。YOUTUBEあり★

★切り絵の文字をそれぞれつくる★



2013年5月9日木曜日

【2013/05/06】ドロップ読み試行錯誤

どうも森です。

チラシができました!わーい!
チラシをそれぞれ持っていったあと、まずは先週やったことと宿題を確認。
宿題は69Pのバス停についてのBのくだりを覚えてくること。今日はその箇所を読むところからスタートしました。

順番を決めずに数字をランダムに計上していく簡単なゲームでウォーミングアップをしたのち、同じ要領で、言葉を即興で短く切ってランダムな順番で文章を読みます
(呼吸らでは前回からこの読み方に「ドロップ読み」という名前が付けられているようです)。
次は運転手の台詞を浦瀬さん、乗客の台詞をかなえさんが担うことにし、読むフレーズが少し長めになるように心がけながら読みます。
ウォーリーさんからの指示は「音の高さや音量を変えたり、言い方を変えたり、いろんな工夫をしながら読んでください」。
聞いていると、意味は取りにくいものの、ひとつだった物語が数えきれないほどたくさんの物語に増えていくような不思議な感覚に陥ります。

次は67PのDのくだりを、読む順番を決めて同じように読んでいきます。
ウォーリーさんからの指示は「他の人が読んでいるときに適当にノイズを入れてみてください」。

「67Pと135PのDのくだりは上演台本の柱にしたいと考えている」というウォーリーさん。メンバーのドロップ読みを聞きつつ、必死にイメージを練っているようです。
今度は車座になって67Pのドロップ読みを続けます。

ひとりあたりの読む量が長くなったせいか、物語が増えていくという文章の意味が多彩になったような印象が強くなりました。
ウォーリーさんが文章を切るところを指定し、また読みます。
「少し切なく読んでみてもらっていい?」とちょっとアバウトな指示を出しながら、ウォーリーさんも車座のなかへ。


「次は「だるまさんがころんだ」みたいに無機的に読んでみてもらっていいですか。声の発話に関しては大小程度の変化だけにして、あんまり情緒的にしないで。間の取り方で工夫してみてください」
「後半のメインをきくちゃん・ようこさん・かなえさん・浦瀬さんの4人にします。前半はさっちゃん、後半ようこさんがリーダーで。あと一回だけ読みましょう」

最終的に読む箇所を決めることにしました。
ウォーリーさんがテクストの断片と読む人を割り振り、それを各々メモします。
テクストが即興のドロップ読みから台本として固定化されました。

一部を紹介すると、こんな感じ。
↓  ↓  ↓
がく D
よう は
さえ しょちゅう外へ出かけた
さち くりかえし
てい い
かな え
でん から外へ
がく 出た
いま 顔も
きく 洗わず
やこ いってきますも
きく いわないで
さえ あとで怒られたことも
うら あった

なかなかハードな作業でした……とりあえず休憩!
あくまで僕がそう感じるだけなのかもしれませんが、作業が進むにつれて稽古場全体が疲れに比例して集中力が高まっていったせいか、テクストを断片的に読み上げていくウォーリーさんの言葉がどんどん研ぎ澄まされていったような気がしました。これは演劇の現場でたまに遭遇する現象ですが、読む(語る)ひとの意識がその言葉の意味から離れていけばいくほど音声はかえって純粋に言葉の意味を伝えるようになるということがあります。この作業の終わりの頃にはそれが起きていて、傍観していられた僕は小説家福永信の書いた言葉を演出家ウォーリー木下の(奇跡的に)洗練された朗読で味わうことができたのでした。(現実的なことをいえば演出家のウォーリーさんがそれをできていても仕方ないわけですが)

休憩ののち、メトロノームに合わせて135Pを割振りのとおりに読みました。
ま、とりあえず覚えましょう!ということで、次の作業へ。

前回発表されなかった一人芝居をみんなで観ます。
ていさん、さっちゃん、ようこさんの順番で発表。
この日もようこさんが大暴れ!?どうぞ動画をご覧あれ。


ウォーリーさん、OPで「星座から見た地球 呼吸ら」を影絵で出そうと考えているとのこと。しかも影絵を出しながらドロップ読みもしたいらしく、一文字ずつ割り振ります。

いま 星
でん 座
さち か
よう ら
きく 見
かな た
さえ 地
てい 球
やこ 呼
がく 吸
うら ら

ウォーリーさんのイメージでは3ターン読んで3ターンめでタイトルらしくなるように持っていきたいようです。
ちょっと読み方を探ってみます。
こちらも動画をご参照。


次は璐美受理もといロミジュリ(なにMacのこの変換)へ。
ロミオは今木くん、ジュリエットはようこさんにキャスティング。
今木くんの「ロミオ演じまーす」というラフな立候補の言葉から、有名なバルコニーの場面を読んでいきます。
そして「今日からもうロミオではなくなります」から「僕はAです」「私はBです」……のシーンへと接続することに。
名乗るアルファベットを割り振り、リズムに乗せて続けていく練習をしていきます。

今日はここでタイムアップ!おつかれさまでしたー。



2013年5月8日水曜日

原作者、福永さん、スタッフの皆さまが来られました!!!


お久しぶりです。伊藤です。
関西に戻ってきました。ウォーリークラスの様子を報告します。

この日のワークは、舞台美術を作成していくことから始まりました。
小道具と衣装を吊り下げてきます。

まず小道具を出していきます。みんなの遊び道具です。
舞台上に紐を張り巡らせます。
ポイントポイントで服を吊ります。
ポイントポイントで服を吊っています。
たまに懐中電灯を使います

といった舞台です。
この日は、お昼に劇場の打合せもありました。舞台監督の若旦那さん、照明の根来さん、音響の近松さん、美術のさかいさんも劇場打ち合わせに来られまして、そのまま稽古場にも来られました。そして原作者である福永さんも稽古場に来られました!!!

ということで、舞台美術をひとまず仕上げた後、ウォーリーさんから台本Ver2がきたので、みんなで黙読しました。その後、全体の話をウォーリーさんから。

1.冒頭は、CTTの流れを組んだ話。
2.その流れでロミオとジュリエットが展開されます。
3.ABCDのREMIX

(上記は僕の僕用のメモです。)

いくつかのシーンを稽古していきました。

★8カウントのシーン
デハケのタイミングを取りながら、動線も決めて行きます。
挨拶は誰かをみつけて。関係性の構築。動線を作り上げる。
下手 菊ちゃん、YAKO、伝さん、浦瀬
上手 ようこ、がくりょう、てい、かなえ
ルール:挨拶は他者を探す。同じ人同士で挨拶を交わし合うことはダメ。
*映像を見て確認すること。

伊藤所感
*挨拶をかわす人間が明確化されないことについて
*手をあげる方法一つで、キャラクター化できる可能性があるかも。

俳優が自ら動きをつくり、自ら方法論を探して行く稽古場、これが呼吸らです。
見つけた原石を磨くような稽古。スピードは自在に変化する、これが呼吸らです。
何がどうなるのか、どうが何になるのか、まるでわからない世界。これが呼吸らです。

★病院の屋上というシーン
それぞれが自分の時間を過ごしている。

★アナグラムのシーン
星座から見た地球 呼吸ら
ざこちらみたらきゅうかせいきゅう



所感
・懐中電灯の大きさが違うことが面白い。
・服の後ろから、懐中電灯で服を照らす。

★小鳥シーン(浦瀬)
チュンチュン話す、麻雀用語を話すなど試す。

★ドロップ読み
*言葉の分断、だるまさんが転んだ
66pを読む

★伝さんの双眼鏡、何かを覗いている

★バーレッスンの模様 YOUTUBE有
http://www.youtube.com/watch?v=th2KKNAgmtM

最後には、福永さんとの一問一答座談会もありました。これが、創作のヒントがかなり隠されていたと思います。すごく楽しい一問一答でした。

考察などに関しては、また次回にします。ひとまず、この日は呼吸らの現状が色々と分かった日でした。稽古、大変そうですが、僕はわくわくています。

2013年5月2日木曜日

想像力の喚起

美術のプランも固まって来て、装置を使ってイロイロな「試し」が今日も行われました。
今回の作品は基になっている小説からして、想像力をつかうというか、喚起される感情、浮かび上がってくる光景が、観客それぞれの頭の中にそれぞれの物語として流れる、そんな詩的なものになりそうです。(あくまで私の予想ですが)
 以前このブログでも触れた、「呼吸ら」のテーマのように、音と言葉をつかった「遊び」は音の流れ、音の質、言葉の意味、その折り重なりなどが、いろいろなイメージを感じさせてくれます。今回の作品の見所の一つになりそうです。
いよいよ小道具や衣装も決めていく過程に入ってきました。完成に向けて創作の速度も加速しそうです。

2013年5月1日水曜日

【2013/4/29】8カウントに大苦戦

この日の稽古はまず宿題の発表から。


それぞれがつくってきたひとり芝居をひとりずつではなく、同時にやってみるというかたちで発表しました。(ウォーリーさんが早めに抜けるということもあり、今日の稽古は少し駆け足で進むようです)
http://youtu.be/VjNsgvEHqmE

この宿題を出したウォーリーさんの意図は大きく2つあったようです。
「何度か言ってきたことだけど、その登場人物が何者なのか、何をしているのかを説明したくはない。ただ、だからといって本当に何もしないというわけにはいかない。それが成立するバランスを考えたい」
「病院の屋上を舞台にしたいと思っている。そう見えるようにはどうしたらいいか考えてみているが、今の様子なら病院の屋上に見える気がした」

浦瀬さんに少し指示をして2回目。でんさんにも即興で入ってもらいます。
http://youtu.be/mKpfTgHCn0Y

次は先々週の水曜日にやった音楽に合わせての動きをおさらいします。
http://youtu.be/FIdNh3QVlFs

ウォーリーさんが抜けるまでの間、この8カウントでの動きを発展させていきました。

「どんな走り方でもいいので、走って袖のあいだを駆け抜けてください。きくちゃん、ていさん、でんさん、全員の順番で」
http://youtu.be/MGsoiQNeiXI

全員が出た後、8拍後に全員一斉に舞台に登場。先々週の動きにつなげていきます。
http://youtu.be/zeyBAzGWf_M

拍に合わせて細かく動線を決めていきます。
段取りをまとめると……
①ダッシュ(きく、てい、でん、全員の順)
②全員登場(かなえ&ていのみユニゾン)
③でんさんソロで変な動き
④きくちゃんリーダーで、菊池・浦瀬・かなえの3人で動く

ようこさん到着、おひさしぶりです!
http://youtu.be/rRkovOwSPUg

ようこさんも入ってブラッシュアップ。
http://youtu.be/oDcdWTqoIs0

最後にもう一度合わせてみます。なかなかいい感じです。
http://youtu.be/8hg3GuwmazE

少し時間が余ったのでモノローグを練習してみました。
「ここは、病院の屋上です」という一言を浦瀬さんが大きな声で言います。
がくりょう・ていさん・でんさん・かなえさんが「病院」の「び」に合わせて「B」と言います。
きくちゃん・ようこさん・ヤコさんは「です」の「で」に合わせて「D」と言います。
浦瀬さんとがくりょうがトレードしてみたり、変なイントネーションで言ってみたり、田舎の高校の選手宣誓?みたいに言ってみたり、いろいろと試してみました。

ここでウォーリーさんは別の仕事へ。
みなさんはそれぞれ自分でつくってきたテキストをもとにクリエイションの作業に移行。

紐とでんさんのポーズが何ともいい感じです
最後に発表して今日の稽古は終わりました。

さえ:http://youtu.be/m3lw_fJ1jUM
でん:http://youtu.be/S5LyTJd4Y0Q
うらせ:http://youtu.be/AtFXTBasOZs
ヤコ:http://youtu.be/xpTzwpIq3kI
てい:http://youtu.be/p-BJK-roDkA
がくりょう:http://youtu.be/bbG7umq0DrI
さち:http://youtu.be/Nu27chuiZEc
かなえ:http://youtu.be/wp3_DFhiCxA